占いコラム|占い入門3★ドラゴンヘッドとドラゴンテイル
2020年7月28日
西洋占星術・インド占星術で『ドラゴンヘッド』『ドラゴンテイル』は場合によってはとても重要なポイントで、重視する占い師もいます。では、この2つはどのようなもので、どのような意味を持つのでしょうか?『ドラゴンヘッド』は霊体・超自我であり、対して『ドラゴンテイル』は過去の絆を示すと言われています。それはなぜか?ドラゴンヘッド・テイルの名前の由来などにも触れています。
西洋占星術やインド占星術で使う『ドラゴンヘッド』『ドラゴンテイル』は聞いたことがあるでしょうか?
少し詳しい方なら知っている、という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、改めてドラゴンヘッド、ドラゴンテイルに焦点をあてて、この感受点の定義と、意味するもの、ホロスコープを読む際どのような事柄を示すのかを解説していきますので、ご参考にしていただけると幸いです。
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルって何?
ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルは実在する天体ではありません。
ホロスコープを調べる時、計算してだすポイントになります。
黄道(太陽の軌道)と白道(月の軌道)が交差する2点のうち、昇交点を『ドラゴンヘッド』、降交点を『ドラゴンテイル』といいます。
この関係は180°になっており、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルはつねにオポジションの関係になっています。
多くの場合、個人のドラゴンヘッド、ドラゴンテイルは属するサインやハウスでその特徴をみます。
ドラゴンヘッドは訳すと龍の頭、ドラゴンテイルは龍の尾という意味になります。
なぜ、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの名前がついたのかというとその由来は、ある伝説に基づきます。
インドの神話ですが、ラーフという龍の悪魔が、不老不死の飲み物をこっそり盗み飲みしたところ、それを太陽と月に見つかって、神に報告されてしまいます。
罰として真っ二つに割かれてしまったのですが、不老不死になっていたため、頭側のラーフ、尾側のケートゥとなって、太陽と月を恨み追いかけており、時折飲み込んでこれにより日食、月食が起こるというお話です。
インド占星術ではドラゴンヘッドを『ラーフ』、ドラゴンテイルを『ケートゥ』といいます。
『ラーフ』(ドラゴンヘッド)は胃を持たない、頭だけの龍なので何を食べても満足することができません。
このことから、ドラゴンヘッドは人間の〝飽くなき欲求〟をあらわし、対してドラゴンテイルは何も求めず、欲することがないので〝やりつくした事=前世の事〟を意味します。
この事に関しては、次章より詳しく説明します。
ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルは西洋占星術やインド占星術を扱う占い師さんに教えてもらうほか、最近はネットでご自身で調べることができます。
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ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの意味するもの
では、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、占う際どのような意味を持つのでしょうか?
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの興味深い点として、この2つの天体(疑似天体)を扱う2つの占術、「西洋占星術」と「インド占星術」で意味・概念が変わってくるというものがあります。
正確には、あらわす意味が同じでも、いい意味合いで捉えるか、悪い意味合いで捉えるかに違いがあります。
共通して…
● ドラゴンヘッドは『個人の今世の目的』
● ドラゴンテイルは『個人の前世(過去世)』
に関係があるものとして解釈されます。
ドラゴンヘッドは人生における自己実現のためのヒント、苦手でも取り組んだほうがよい事を意味しているといわれていて、西洋占星術では木星の意味合いを持ちます。
対して、ドラゴンテイルは過去世においてやりつくしたこと、現世でも必要がなくてもついやってしまう性質を意味するとされ、土星のような位置づけとなっています。
インド占星術ではドラゴンヘッド(ラーフ)は煩悩、飽くなき現世での欲求を示し、凶星の働きをします。
対してドラゴンテイル(ケートゥ)は解脱を示し、扱いは同じく凶星です。隠遁者などの意味を持ちます。
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルはどのようにつかえばいいの?
『過去世』ブームの時に、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルは流行りました。
ドラゴンヘッドやドラゴンテイルをみることで、自分の使命がわかるとか、過去世を探るヒントになると考える方が多かったのかもしれません。
もし、自身のドラゴンヘッドとドラゴンテイルを調べて当たっていると思った場合は、素直にドラゴンヘッドをこれから頑張る課題として意識し、前向きな気持ちで捉えるといいのではないでしょうか。
ただ、筆者が感じるのはドラゴンテイルに関しては、「ついついやってしまう」というのは居心地が良いからであるともいえると思います。
ドラゴンテイルの使い方として、もし失敗の原因のパターンがそこにあるのならもちろん改善するポイントとして意識しなければいけませんが、辛い時に行動するヒントとしてドラゴンテイルの示す事象を意識してみるとどうかな、と思います。
過去世で何度も繰り返してきたことなら、すんなりうまくいき、心の落ち着く事柄かもしれません。
おわりに
今回は、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルについて解説させて頂きました。
太陽や月などの実在する天体に比べて、わかりにくいかもしれません。
ポイントとしては、
☆『ドラゴンヘッド』は太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道を結んだ際にできる2つの交点のうち昇交点、『ドラゴンテイル』は降交点。
☆ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルは常に180°のオポジションの関係である
(これをノード軸ともいう)
☆ドラゴンヘッドは〝現世で自己実現するためのヒント〟ドラゴンテイルは〝過去世でやりつくした事、ついついやってしまうこと〟を示す
以上のことを理解していただければ、基礎として十分なのではないかな、と思います。
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