占いコラム|蠍座の宿命-星座と神話から読み解く蠍座の意味

夜空の蠍座(さそり座)は明るくて大きな星座。なぜ占いでは「執念」「神秘」などと意味づけられているのでしょう? 星占いの元となった夜空の星々と星座にまつわる神話から、蠍座(さそり座)の人が与えられた宿命を読み解いていきましょう。

蠍座(さそり座)と言えば星占いを思い浮かべると思いますが、夜空の蠍座(さそり座)を見たことはありますか?

 

蠍座(さそり座)はとても明るくて大きな星座です。

 

どうして占いでは「執念」「神秘」などと意味付けられているのでしょうか。

 

空の星々と神話から、蠍座(さそり座)の宿命をご紹介いたします。

 

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蠍座(さそり座)は夏の明るい星座

星占いで蠍座(さそり座)は10/24から11/22の生まれの人を指しますが、空では夏の星座です。

 

明るい星が多く、サソリをイメージしやすい形をしているので、12星座の中で最も見つけや
すい星座です。

 

夏の空の低い位置に、赤くて明るい星を見つけたら、それが蠍の心臓アンタレス。

 

アンタレスは1等星です。

 

心臓を中心に、10数個の2~3等星がS字型にカーブを描きながら連なって、胴体とシッポを形作っています。

 

シッポの先には、ちゃんと毒針にあたる星まで配置されています。

 

今にもサソリが動きだすのでは?

 

なんて思ってしまうほど躍動感のあるS字曲線に、赤い心臓、毒針。

 

実によくできた星並びで、まるで本物のサソリを空に上げたかのようです。

 

夜空の蠍座(さそり座)は、おそらく誰が見ても「サソリっぽい!」と思うはず。

 

そしてS字を下にたどり、「ほんとだ、シッポに毒針がある!」と驚くことでしょう。

 

蠍座(さそり座)がいるのは空の低いところなので、普段は気づかないかもしれませんが、空が開けている場所であれば東京の都心でも見つけることができます。

 

猛毒でオリオンを倒した大蠍

蠍座(さそり座)の神話で良く知られているのは、オリオン座のオリオンを毒針で倒した話です。

 

オリオンは素行の悪い俺様なので、英雄であると同時に困り者でもありました。

 

ある日「自分より強い動物などいない」と思い上がった発言をしたために、ゼウスの妻であるヘラの怒りを買ってしまいます。

 

ヘラはオリオンがよく通る道に猛毒を持った大蠍を放ちます。

 

この大蠍に足を一刺しされて、オリオンは命を落とします。

 

大蠍はオリオンを倒した功績をヘラやオリンポスの神々に認められて、星座として天に上げられました。

 

オリオンの方も、困り者とはいえ英雄ですから、別件の功績を称えられて星座となり空に上がります。

 

しかし、大蠍がトラウマとなったのか、決してサソリと同時に空にいることはありません。

 

東の夜空にサソリが顔を出すと、西の地平線にオリオンが沈んで隠れます。

 

そしてサソリが西に沈んで空から消えた頃、反対側の地平線から再びオリオンが昇ってきます。

 

この、天空いっぱいに繰り広げられる壮大な追いかけっこは、オリオンがサソリから逃げ回っているからだと言われています。

 

蠍は簡単に死なない古代生物

このような話を聞くと、英雄のオリオンが逃げ回るとはサソリってなんて恐ろしい生物なの!と思ってしまいますが、実際のサソリで猛毒を持った種類はごくわずかです。

 

ほとんどの種が、自分が必要なだけの毒、餌の昆虫を捕獲する分しか持っていません。

 

サソリは日本にはいないので今一つピンときませんが、神話の生まれた地中海沿岸地方では家の中に出没するほど身近な生物だったため、神話のモチーフになりました。

 

サソリの特筆すべき点は、3億~4億年前から生息している古代生物で、餌がなくても簡単には死なないという驚くべき強靭な生命力を持ち、砂漠やヒマラヤ等の過酷な土地にも順応して、今日まで命を繋いできたことです。

 

餌がない時は、身体の代謝機能をギリギリまで下げて、1年くらいなら普通に生きることが可能とか。

 

食べずに1年も生きるなんて、命って何だろうと考えさせられてしまいますね。

 

人間には計り知ることのできない、数億年に渡る進化で得たであろう生命の神秘を感じます。


神話の時代に生きた人々も私たちと同じように、サソリの生と死の間に不思議な神秘性を見出していたのでしょう。

 

蠍座(さそり座)の神話にはいくつかの種類かあるので、別のストーリーもご紹介いたします。

 

冥界からの刺客として登場する大蠍

オリオンは色欲が強く、オリンポスの女神達をさんざん泣かせてきました。

 

オリオンのだらしなさに怒った太陽神アポロンは、冥界から猛毒を持った大蠍を連れてきて刺し殺そうとします。

 

冥界からの刺客である大サソリはオリオンの命を奪おうと徹底して戦いますが、オリオンはサソリの攻撃をかわしてします。

 

そこで次の作戦として、オリオンの彼女である月の女神アルテミスを策略にはめて、オリオンの頭に射手座(いて座)の弓矢を放つよう命じます。

 

アルテミスは命令に従うしかありません。

 

自分の手で愛する男性を殺すなんて、こんな酷い悲劇があるでしょうか。


最高神のゼウスに頼んでも、死んでしまったオリオンを生き返らせることはできませんでした。

 

執念深いといわれる理由

星占いで「蠍座(さそり座)は執念深い」と言われるのは、大蠍がオリオンを倒すために何度も何度も毒針を振り下ろし、諦めることなく徹底して戦ったことに由来します。

 

オリオンが毒針をかわして逃げてしまっても、サソリは戦いを止めません。

 

一旦戦闘モードに火が点くと、そこで気持ちの向きがロックオンされるので、自分で自分を止めることさえできなくなるのです。

 

あるいは、アルテミスが今もオリオンの蘇生を諦めていないからだとも言われます。

 

アルテミスの神話は悲劇すぎて、こちらも胸が押しつぶされそうになります。

 

諦めろなんて言えないし、なんて声をかけたらいいのかわかりません。

 

いったいどれほど深い悲しみを背負っているのでしょうか。

 

蠍座(さそり座)の人が持つ情感の豊かさ、物事の深部まで見通す洞察力は、アルテミスが体験した純粋で深い心の動きから来ているのかもしれません。

 

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湯浅ちぐみ

author:湯浅ちぐみ

湯浅ちぐみ(ゆあさちぐみ)  占星術師・ヒーリング研究家 ハワイアンスピリチュアル、ヒーリング研究家、レイキマスター ...
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