占いコラム｜東洋と西洋の占術の違いについて

いま多くの占い師が使っている占術のなかには、大きくわけて「東洋系」のものと「西洋系」のものがあります。

皆さんのよく耳にされるようなものですと、〝四柱推命〟や〝易〟は中国発祥といわれています。〝九星気学〟は日本ですので、これらは東洋系の占術です。

〝西洋占星術〟と〝数秘術〟、〝タロット〟、そして手相もじつは東洋系のイメージも強いのですが、西洋のものもあります。

「東洋系」か「西洋系」かを判断する目安として、少しマニアックな内容になるかもしれませんが、その見分け方のヒントと、どういう時にどの占術を使って占ってもらうのが適切なのかを、今回説明していきたいと思います。

例えば、先日ですが筆者は四柱推命の先生に占って頂く機会がありました。
ただし、その先生の得意占術を〝西洋占星術〟と見間違えてしまっていて、西洋占星術でみてくださいというと、その方の説明するところでは「西洋占星術は星の角度を重視していて、四柱推命は星の特徴をみて判断するんですよ」と教えて頂けました(もちろんその後、四柱推命でじっくりみて頂きました)。

このような具体的な違いを説明していくと占術すべてが違ってくる、というようなお話になってしまいますので、もう少しソフトに説明させていただこうかと思います。

それは、ベースとなっている思想が「東洋系」のもの「西洋系」のもので明らかになっているものがあり、そこに基づいて判断すると簡単にどちらなのかがわかるのです。

基本的に東洋は「陰陽」「五行」をベースに、西洋は「四大元素」「カバラ」をベースにした占術になっています。

「五行」とは、占いに興味のない方でもご存知かと思いますが、木火土金水(木を燃やすと火が生じ、火が燃え尽きると土になり、土のなかから金(砂金)が生じ、金を冷やすと水滴が付き水を生じる)という考えで、万物は五行の法則で巡り、「陰陽」によって統合されるというのが東洋の思想です。

そしてこれが占術にも大きな影響を与えているのです。
四柱推命でも、気学でも、陰陽のバランスなどを重視します。

一方、西洋系の占いでベースになるのは、カバラ数秘と四大元素です。
西洋で占いが発展した背景のひとつに「錬金術」があります。
タロットにでてくる『魔術師』または『奇術師』は、錬金術師のことです。「火、地、風、水」の四つの元素が、金を生成するために必要だという思想がありました。

その秘密は聖書にもあるのではないかと考え、そこから「カバラ数秘」が研究され、この四大元素がそのうち人間の特質などにもかかわるのでは、というところから西洋占星術でも12星座は火、地、風、水に分けられ、タロットにも四大元素を示す動物や物が描かれていたり、それに属するカードという分類をしたりと(奇術師は〝風〟の性質のカードなど)確実に四大元素を背景にした考えがあります。

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東洋系の占いと、西洋系の占いで占ってもらうと、答えの出方に明らかな違いはあります。
ニュアンス的に、です。

例えば周易などの〝易〟と、西洋易とよばれる〝タロット〟だと、易の場合、「これは〇〇。今後このように動くので、〇〇すべきでしょう」と、結構はっきりした回答がでてきます。すごいなと思うのは今後の流れまで一回ででてくるところです。

タロットの場合、「あなたは〇〇と思っていて、○○な状態。相手もしくは周りは〇〇で、このようになるでしょう」という回答がでます。

未来の流れに強い(わかりやすい)のは易のほうでしょう(賛否あるかと思いますが)。

タロットは状況と、心理を重視する傾向があります。
現状を冷静に把握したい方には向いています。

易は、たくさんの自然の摂理などから算出した、ある程度の法則に基づいて結果が決まっているのです。
だから現状、未来に至っても迷いはありません。

一方タロットは、プロの方なら一定の法則を作ったり、もしくは知っている方がいらっしゃるかもしれませんが、答えがひとつではなく未来もだいたい予測はできるものの、ニュアンス的なものになると思います。

これは相談者の気持ちを重視して読むぶん、未来はぼやけやすいのです。

ですので、たとえば不倫の相談で訪れた際、「私と彼とはどうなっていくのですか」と尋ねると、易の先生ならば「〇〇という卦がでているのでよろしくない、最終的に喧嘩別れになるでしょう」とはっきりとした答えをだすことが多く、タロットならば「あなたはいま気持ちが離れかけていませんか、彼から理解されていないと感じているとでています」「彼は現在何かを決断する気はありません」、これを踏まえるともちろん未来のカードもよみますが、最終的には「近いうちに揉めてしまう」という予測がたちます。

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筆者からのアドバイスとして、片方で良い結果がでたが、もう片方が悪かったといった場合、どうせなら良い結果を信じましょう！ということと、やはり自分がしっくりきた結果を受けとめるのが納得できていいでしょう、と思います。

それから、人によって占術の合う合わないは、多少なりともあると考えます。
占い好きな方ならぜひ、ご自身にぴったりの占術をみつけて頂きたいと思います。

よく迷うのは、西洋占星術でラッキーでも、東洋の算命学や気学で空亡(天中殺)だった場合。
西洋占星術ではアドバイス的なメッセージになることが多いと思います。
「この期間〇〇がいいよ」など。その内容を参考にして、実際に動くタイミングははっきりでる東洋系の占いで決めるのがいいかなと思います。
(意外と、西洋占星術と四柱推命でも良しあしは同じことも多いのですが。)

なお、易やタロットでは、同じ質問を短時間に繰り返すのは基本的にタブーとされています。
「占機」といって、占おう！と思ったその時にも理由があるので、初め占ってもらった結果が結局当たっていた、というのはよくある話です。

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いかがでしたか。

ちょっと濃い内容になった気もしますが、ほとんどの占い師さんが「四柱推命」＋「易」、「西洋占星術」＋「タロット」等、東洋か西洋どちらかに寄った占術のセットになっているのは、占術のベースが同じで学びやすいという理由があるのです。

ピンときた占術ならば、一度食わず嫌いを置いて体験されてみることをぜひおすすめいたします。

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