占いコラム|山羊座は『悪魔』!?タロットと星座との関係を教えて!【1】
2020年1月29日
ウェイト版タロットカードの大アルカナには、西洋占星術に使われる黄道12星座に対応したカードが1枚ずつあります。今回は、どの星座にどのカードが対応しているのか、そしてそれはどういった意図があるのかを、詳しく説明していこうと思います。
タロットでの大アルカナの一部が、12星座に対応しているというのはご存知でしょうか?
タロットに詳しい方ならご存知かもしれませんが、タロットと西洋占星術にはとても深い関わりがあるのです。
とくにウェイト版タロットカードには、意図的に黄道12星座に対応するよう何枚かのカードをデザインしてあります。
一星座ずつ、どうしてこのカードがその星座にあてはめられるのかを説明していきたいと思います。
今回は、12星座の前半、牡羊座~乙女座までの皆さんのカードの説明をしていきます。
まずは、各星座とタロット大アルカナカードの対応一覧
ではまず、どの星座がどの大アルカナのカードに対応しているのか紹介していきましょう。
各星座に対応しているアルカナは以下の通りです。
●牡羊座…『皇帝』
●牡牛座…『法王』
●双子座…『恋人』
●蟹座…『戦車』
●獅子座…『力』
●乙女座…『隠者』
●天秤座…『正義』
●蠍座…・『死神』
●射手座…『節制』
●山羊座…『悪魔』
●水瓶座…『星』
●魚座…『月』
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ウェイト版タロットを作る際に星座のために順番を入れ替えた!?
お気づきになった方もおられるでしょうが、〝Ⅳ番〟の皇帝から〝ⅩⅦ番〟星までのひとつづきのカードたちです。
ウエイトは非常に重要視しており、もともとマルセイユ版のタロットでもともと「正義」はⅧ番、「力」はⅩⅠ番だったのを12星座に対応させるため、ウェイト版では入れ替えたといわれます。
各星座がカードにあてられている詳細な理由
牡羊座の対応カードは『皇帝』!!
牡羊座は12星座のトップバッター。権威、名誉、栄光を司るなどの暗示があります。
皇帝の腰掛ける座を飾るのは羊の頭のモチーフです。
12星座の神話での牡羊座は捕らわれたこどもたちを勇気を持ってあっという間に空を駆け助け出しました。
毛皮になった後にまで、崇拝されている英雄なのです。
牡牛座の対応カードは『法王』!!
牡牛座の司る象意は〝現実〟〝物質〟〝固定性〟などがあります。
現実を生き抜くための智慧として、法(固定されたもの)を守ることがいかに重要かを説き、また、貧しいものには隔てなく恵みを分け与えます(物質)。
柔和でいながらも、どっしり構えた雰囲気も牡牛座の持ち味です。
そして、義理、平和を好みます。
双子座の対応カードは『恋人』!!
星座で双子座は、〝はじめて他人と出会う〟という意味を持っています。
血の繋がらない他人・・・。
この〝異質なものの出会い〟そしてそれが融合しようとすることを『恋人』のカードが示しています。
タロットでは明らかに「アダム」と「イブ」をあらわしていて、左右対称の構図を狙いながら、左右で何一つ一致するものがないのです。
異質なものの交わりの難しさを同時に示しています。
女性、男性、蛇、天使と登場人物がやたら多いことからも〝あいまいさ〟を示すカードとしても解釈されます。
蟹座の対応カードは『戦車』!!
女性らしいイメージの蟹座ですが、意外にも対応するのは『戦車』のカード。
『戦車』は、なにがあっても恐れず前に突き進むイメージのカードです。
2つ対応する要因(?)と思えるものがあって、一つ目はかに座の神話に基づくもの。蟹座は親しいヒドラが敵に襲われているのを知り、力の差を考えずに勇敢に助太刀してさっそく踏みつぶされ倒されてしまったのです。
友情のために己を顧みない姿が神の心を打ち、星座になったといわれます。
この勇敢さは、まさに『戦車』の如くですね。
もう一つの由来として、この蟹のような一面が蟹座の人に通ずるところがあるというものです。
占星術の教科書的な本には、蟹座といえば〝優しい〟〝母性的〟〝癒し〟などどいう特性が書かれています。
しかし、蟹座は身内、愛する人のためなら危険を顧みず激高するなどの感情的な面があるというのです。
母性が強く、優しいかわりに鬼子母神的な一面があるのかもしれません。
そんなわけで、蟹座に対応するタロットカードは『戦車』です。
獅子座の対応カードは『力』!!
冒頭にも述べましたが、順番でいえばもとはマルセイユ版で『正義』の位置でした。
星座の順に対応させるために、この2枚のカードの順を入れ替えたといわれます。
みてわかるように、『力』のカードには獅子が登場しています。
でも一見主役かと思いきや、女性に懐柔されているようにみえますね。
一般的な解釈としては、〝真の清らかさ、純粋さ、優しさはか弱い女性でも獰猛な獣を手なづけることができる〟とされます。
このカードの獅子の意味は一方で、〝人間の本能、欲、あるいは恐れ〟とも言われます。
獅子座はありのままの自分を愛そうとする星座です。
欲望やみにくい部分も自分の一部と認めること、それも『力』につながるのだと、獅子座の対応カードは告げているのです。
乙女座の対応カードは『隠者』!!
隠者は何も語らず、命令せず、悟りをひらいており他の誰にもない〝叡智〟を持つものとされています。
物質より精神性、虚飾より内面を重視する、人間の本質の大切さについて説いてくるような存在です。
乙女座は現実主義といわれ、計算がはやかったり、理解がはやかったりという頭の良さもさることながら、なにより人間の本質を突く才能があるといわれます
そして、無駄なものを省きたがる。
質素・倹約のイメージ、そして冷静な洞察力が、おとめ座の性質と共通しています。
おわりに
今回は、前半六星座とカードの対応について紹介させて頂きました。
タロットカードには、星座との関係の他、数秘とも関わりがあるといわれています。
次回、天秤座~魚座までの、後半六星座の紹介をしていきたいと思います。
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