占い師に「向いている人」と「向いていない人」の話

こんにちは、菅野萌(すがの もえ)です。


最近は副業を持つことを意識する方が増え、そうした時代の流れから占い師を目指す人が増えてきました。


ですが、どんな職業にも向き不向きがあるように、占い師にも適した人と、そうでない人がいます。


今回は、どんな人が占い師に向いているのかということをふまえて、占い師に大きく求められる能力や素養について、お話します。

 

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占い師に求められる4つの能力

占い師に求められる能力は、大きく分けると2つあります。


一つは占いの知識を身につけ、そこからさらに研究し、学び続ける学習能力。


そしてもう一つは、実際に眼の前にいる相談者と会話をする、コミュニケーション能力です。


この学習能力とコミュニケーション能力を軸に、知的好奇心や学習意欲を持ち続けること、また相談者の悩みに対して、問題解決を提示するための論理的思考などが、占い師に必要な素養となってきます。


それでは次に、これらの占い師として必要とされる能力を、「職業としての占い師」の観点で解説していきましょう。

 

【1】相手の立場に立ってモノを考えられる、また伝えられる。


「占い師になるために、必要な能力をたったひとつだけ教えてください」と言われたら、このひとことに尽きます。


占い師に求められることは、占いの研究能力ではありません。


もちろん占いの知識を身につけ、学び、研究していく姿勢は非常に大切なのですが、現実にリアルな相談者と対峙する場合、なにより必要なのが「相手の立場に立ってモノを考え、伝えることができる能力」なのです。


占い師のもとに訪れた相談者は、たしかに占いに救いを求めている部分はありますが、なによりも求めているのは、今、抱えているつらさや悩みから解放されたい=問題を解決することなのです。


ハッキリ言って、そうした過程で占いの知識なんて、ほとんど役に立ちません。


もちろん占いを軸に話を進めたほうがスムーズに会話が進むのであれば、占いを活用することは全然かまいません。


ですが、それはあくまでも【相手の立場に立った結果】でなければ、相談者は占い師のことばに耳をかたむけようとはしません。


相談者が今どんな悩みを抱え、どんな精神状態・心理状態にあるのか。


このことを常に考え、会話を進めていく人でなければ、誰もこの占い師さんに相談しようなんて思いません。


これではどんなに立派な占いの知識を身につけていても、まさに宝の持ち腐れ。


まったく意味がありません。


占い師の本分は、相談者の方と一対一で向き合って対話をすることにあります。


乱暴な言い方をするならば、占いの知識なんて必要最低限あれば問題ないのです。


大切なのは、なによりも相手の立場に立って物事を考え、そして伝えられること。


これこそが占い師に求められる、いちばん大切な能力です。

 

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【2】論理的に物事を分析し、相談者が求めていることを察知できる。


先ほども言いましたが、相談者がいちばん求めていることは、今、抱えている悩みや問題から解放されること=解決することです。


そのために相談者はお金を払って、占い師のもとに相談に訪れているわけです。


ですから占い師の側には、かぎられた時間のなかで相談者の話を聞き、その内容を論理的に分析して現実を把握し、そのうえで相談者がなにを求めているのか察知する能力が重要になってきます。


たいていの場合、他人の相談内容というのは、第三者が聞けば問題点というのは見えてきます。


ですが、それを相手にうまく説明するためには、それらを論理的に分析する必要があります。


悩みを抱え、相談にきている相談者の心理状態は、とてもデリケートな状態ですから、相手にやさしく言い含めるよう、ひとつひとつ筋道立てて説明する必要があるのです。


また占い師は、ただやみくもに正義の鉄拳をふるえばいいというものではありません。


なにより大切なのは「相談者自身が、なにを求めているのか?」ということを察知することであり、一般的な正論を一方的に押しつけることではないのです。


もちろん時と場合によっては、相談者をいましめ、説き伏せることも必要ですし、厳しいことばが必要な場合もあります。


ですが、基本的には、その悩みを抱えている相談者がどうしたいのか?ということが大切であり、そこを無視した解決策を提示しても、けっきょくその相談者は動きませんから、なんの意味もなさないのです。


とはいえ、占い師だって人間ですから、エスパーのように相談者の求めていることを、何も聞かずにわかるわけがありません。


それを相談者との会話の中からうまく引き出し、相談者がすべてを語らずとも真に求めているであろうことを察知していくことが、相談者の問題解決につながっていくのです。


たとえそれがあなたの目からみて、どんなにまちがった解決方法であろうとも、殺人など法にふれることでないかぎり、それはその相談者にとって絶対的な正義なのです。


相談者から受ける悩みを解決するのは、最終的にはその相談者本人しかいません。


そのためには、相談者本人が納得することがなによりも大切なのです。


言ってしまえば占い師の仕事というのは、相談者の意識をそこまでもっていくことだといっても過言ではありません。


そのためには相談者との会話のなかで得られる事実関係を把握し、現状を分析し、そのうえで相談者がなにを求めているのかを察知していくこと。


これが占い師に求められる能力の、大きなひとつとなってきます。

 

【3】相手の心を開く会話がうまい。


これも先ほどの「相談者が求めていることを察知する能力」につうじるのですが、相手のホンネを聞きだすためには、相手に心を開いてもらう必要があります。


これは相談者あるあるなんですが、実際に占い師のところに相談にきて、自分のホンネをさらけだす人なんてまずいませんし、自分が思っていることと反対のことを言うケースも少なくありません。


そこには見栄やプライドもあれば、占い師のことを信頼できないといった気持ちもあるのでしょう。


とにもかくにも理由はなんであれ、悩みを相談にきているけれども、自分のホンネをあかさない相談者が現実には多いのです。


相談者がホンネをあかしてくれなければ、なにを求めているのか察知することも自然とむずかしくなってきます。


これでは相談者は時間もお金もムダにすることになり、なんのために占い師のもとを訪れたのかわかりません。


また占い師の側も、せっかく自分のところに相談にきてくれたのに、なにも力になれなければ、もどかしく感じてしまうもの。


そうならないためにも、相手に心を開いてもらう会話力は、とても重要な能力のひとつとなってきます。


占い師と相談者のあいだの会話は、かぎられた時間のなかでおこなわれるわけですから、短い時間のなかで相手の緊張感をほぐし、こちらに多少なりとも信頼感を寄せてもらうには、やはりそれ相応の会話力が必要なのです。


笑顔で話すことはもちろん、相手に安心してもらうための話し方や会話の進め方など、一見なにも考えていないように見せながら、頭をフル回転させることが求められるので、やはりそれ相応の会話力や頭の回転の速さがない人には、占い師はあまり向いていないといえるでしょう。

 

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【4】占いが好き。


あたりまえのことですが、占い嫌いの占い師なんて、そもそも仕事として続くわけがありません。


また相談者ありきなのが大原則ではあるものの、やはり占いの勉強や研究をつづけていく姿勢は、占い師である以上、必要なものです。

 

実際に占いの基礎を身につけ、さまざまな相談者をつうじて占いを研究すること、また相談者にとってよりよい占いの使い方はどんな方法なのかなど、常に研究&改善を繰り返していく情熱をあたりまえのように持ち続けることも、占い師をつづけていくうえで非常に重要な姿勢です。


占いを学び、研究する知的好奇心を持ち続けること。


常に上を目指す姿勢を忘れないこと。


これらのことも、けっきょくのところ「占いが好き」であれば、自然と持ち続けられるもの。


そもそも情熱というものは、頭で考えてわきあがってくるものではありません。


自然と自分の内から燃え上がってくるものだからこそ、その種火は消えることなく、探求し続けることができるのです。


占いの勉強や研究に終わりはありません。


だからこそ、占い師であるためには「占いが好き」であることが大前提であり、それらを学ぶ意欲を持ち続けられることこそが、占い師に必要な素養のひとつといえるでしょう。

 

占い師を目指すうえで大切な心構えとは。

占い師に求められていることは、占いのデータに基づいて、相手の状況を当てることではありません。


何度も言っているように、相談者は今、抱えている悩みや問題から解放されたい=解決したくて、占い師のもとを訪れるのです。


また個人差はあるものの、占い師のもとを訪れる精神状態は、平常心ではないことが大半です。

 

しかも初対面の人の話を聞くことのほうが圧倒的に多いので、かぎられた時間のなかで相手とのあいだに信頼関係を構築し、心を開いてもらうのはそうかんたんなことでありません。


だからこそ、もしあなたがほんとうに占い師になりたいのであれば、そもそも自分の意見や考えを相手に押しつけることは、おこがましいことなんだという謙虚さをもって、「わたしにあなたのお悩みを話してくださって、ありがとうございます」という気持ちで、常に相談者の方と向き合うことが大切だということを覚えておいてくださいね。


その気持ちを常に忘れずにいられれば、占いの知識なんて、あとからいくらでもついてくるものなのですから。

 

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