占いは「当たる?」「当たらない?」

 

占星術研究家の鏡リュウジさんが、20年前に上梓した『占いはなぜ当たるのですか』の増補改訂版が8月に説話社から刊行され、ベストセラーになっています。

「占い」を信じるひともいれば、懐疑的なひともいますが「占い」といえば「当たるか、当たらないか」が話題になります。

 

そもそも「占いが当たる?」とはどういうことでしょうか。

まずは「当たる」とはどういうことか、考えてみます。

 

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「当たる」の定義

「天気予報」での「当たる」の定義は、「明日は雨だ」と予報されて、本当に翌日雨が降ったら「当たる」となります。

では、「占い」の場合はどうでしょうか。

「天気予報」のように「未来のこと」、例えば、「○年後にはあなたはこうなります」と言われて、本当にそうなったら「当たる」と言われますし、「未来」のことではなく、自分しか知り得ない「過去」を言い当てられても「当たる」といわれます。

 

いずれにせよ、「不確定なこと」(あるいは、本来知られてないこと)が明らかにそうなったとき、「当たる」といいます。

 

少し話は逸れますが、私自身「占い師」として活動するとき、「当たるんですか?」とよく聞かれます。

お客様にしてみれば悪気はないと思うのですが、「占い師」に「当たるのか?」と聞くのは、レストランのシェフに「あなたの料理はおいしいのですか?」と聞くのと同じわけで・・・・・・。

そう考えると、いつも苦笑いが出てしまいます。

 

しかしそれほど「当たる」こと、つまり、自分の知らない未来(あるいは自分だけ知っている過去)が明らかになるというのは、興味惹かれることなのだと思います。

占いは「当たる」のか?

<「占いで当たる」というのは、「不確定なことが明らかにそうなったとき」のことを言う>と定義したところで、次に「占いは当たるのか?」を考えていきましょう。

 

私の占技は、「命占」(※注)では算命学を、「相占」(※注)では手相なのですが、どちらもある種の「統計」だと考えています。

 

(※)
占いには大きく分けて3種類あります。
生年月日から星を割り出す「命占」。
西洋占星術や四柱推命、気学などが「命占」になります。


手相や顔相は「運命がカタチとなって現れたもの」で「相占」。
ある種の偶然性を利用して吉凶を占うのが「卜占」。
タロットやおみくじは「卜占」になります。

 

算命学は中国の陰陽五行思想から生まれ、手相は古代インドが起源と言われています。
どちらも何千年という歴史があるわけです。

 

何千年もの間、人々は自分の持っている星なり手のひらの線が「このような形のときはこうなる」という、いわゆる「当たった」経験をしてきています。

だからこそ、何千年という時を超えて、「占い」という文化が続いているし、21世紀という科学文明が発達した今でも、「占い」に対する人々の興味は絶えないのだと思います。

 

「占い懐疑派」の人たちからは「エビデンスがないから信じられない」という声を聞きます。
確かに、有意性のある統計的差異は、占い毎にしっかりとは研究されていないでしょう。

 

しかし前述したように、「占い」には、何千年という「歴史」があります。

「嘘」が何千年と伝承するでしょうか。

「当たった!」「当たる!」という「実績」があったからこそ21世紀にまで届いたのだと考えれば「歴史」が即ち「エビデンス」と言ってもよいと思うのです。

 

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「当たる占い」とは?

では、「当たる占い」について考えてみましょう。

「占ってほしいこと」ベスト3の中に入るのが「財運」があります。

 

「私には財運がありますか?」は本当によく聞かれます。

そこで、皆さんに質問です。


「財運がある」とは、どういうことでしょうか。

1・特に何もしなくてもお金がザクザクと舞い込んでくること
2・「宝くじ」に高額当選すること
3・働いた分、過不足なくその対価が得られること
4・働いた分以上に、対価が得られること
5・困ったときにお金の工面ができること

 

みなさんは、「財運」をどう捉えますか?

多くの方は、
「1・特に何もしなくてもお金がザクザクと湧いてでてくること」とまで言わなくとも、これに近い感覚で「財運があるか?」と聞いているように思いますが、いかがでしょうか。

 

要は「楽してお金をたくさん得たい」ということで、「この考えは甘い、まちがっている!」というわけではありませんが、「1・特に何もしなくてもお金がザクザクと湧いてでてくること」は、まずありません。

 

「いや、でも、世界に名だたるお金持ちたちは、うなるほどお金を持っているではないか?」と言われる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、その「世のお金持ち」たちは、何かを目指し、失敗しても諦めず愚直に前進し続けた経緯が大なり小なり必ずあります。

 

「一ミリも動かず、ただ果報を寝て待っていた」人はいないはずです。

 

占いでわかることは「未来の結果」ではなく、「未来の可能性」です。

その可能性が最大限引き出せる時期を予測する技術を、「占い」は長い長い歴史の中で獲得しました。

 

しかし、その可能性は自らが行動しない限り、「可能性のまま」で終わってしまい「結果」を見ることはありません。

例えば、「花見に最適な時期」をお伝えすることは可能ですが、実際に、支度して、外に出て、桜を見に行くという労を惜しんでは桜を見ることはできない。

つまり、「結果」を手にすることはできません。

「実際に行動する」ことなくしては「占いが当たる」ことはないのです。

 

「仕事運がきている」「恋愛運がきている」「財運がきている」その時に、自分で決断して、行動をすることで、「当たる」という結果を手にすることができるのです。


なので、「あなたには財運がありますよ」と言われたとしても、何もしなければ「財」は得られません。

「占い」は「じっと待っていて当たるもの」ではなく、自らが「当たるように動く」ことが大切になってきます。

まとめ

占いでわかるのは「未来の結果」ではなく「未来の可能性」です。

「可能性」を「望む結果」にするためには「行動すること」が不可欠になってきます。

「いい結果」にする、つまり「当たる占い」にするためには、あなた自身の行動が何よりも大事になってくること、お分かり頂けたら幸いです。

「占い」を「当たる占い」にするために、「行動すること」を忘れないでくださいね。

 

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