占いを自分でやりたいあなたへ…命術とト術の特徴と違いを知ろう

テレビや雑誌、インターネットなど、現在は生活のいたるところで占いをみたり利用したりする機会が増えてきました。

「占い師になりたい」と思われる方、また実際に占い師になって活動される方も、それに伴って多くなってきたのではないかと思います。

そこで今回は、占いを始めるのであれば知っておいて頂きたい占いのカテゴリーについての知識を、簡単にわかりやすくお話してみたいと思います。

全世界で数多くの占いが普及していますが、それらが大まかなカテゴリー…つまり「何を占うべきか(得意としているか)」でグループに分かれていることをご存じだったでしょうか。

つまりこれは、占いは何もかもを一つの占いで完璧にみていくことは難しく、悩みや質問の内容によってその占術を「使い分ける」必要性があるということにほかなりません。

それは中国の「五術(ごじゅつ)」からきている考え方なのですが、占いに関してはその中の三つが当てはまると言われています。

特に今回は、その中から「命術」と「ト(ぼく)術」について詳しく説明して、これから占いを始めたいという方に参考になさっていただけたらと思います。

※昨今では、時々「命占」「ト占」などという言い方をされる方もおられますが、もともとが「五術」からきているものですので、正しくは「命術に当てはまる占い(占術)」と言った方が適切でしょう。

これは、生まれた際の生年月日、時間、場所などの情報から占う方法です。

実際の鑑定では、人生における長期的なスパンでの運命や運気の流れなどをみていきます。

生まれ持っての性質や傾向、他者などとの相性などをみるのにも、この系統の占術を使用します。

生年月日は、一度生まれてしまっているわけですから変えようがありません。

ですので、ある意味このカテゴリーでみる事柄は、あらかじめ「決まっていること」をみることになります。

また、人の性質や考え方の傾向、行動のパターンなどをみることは得意ですが、個別のいわゆる「気持ち」やその時の「考えていること」などをみていくのには具体性に欠けているといえるでしょう。

長期的かつ決定的な「流れ」をみていくことに長けていますので、人生における計画や大きな物事を決める時、またあらゆることに適した「時期」などをみていくのに最適です。

「命」の占術
●西洋占星術
●四柱推命
●算命学
●数秘術
●九星気学
●紫微斗数
●0学占い
等々

偶然に出た事象を元に吉凶を占う方法。

古くは亀の甲羅にできる亀裂(割れ目)をもとに占う等、歴史のある占いでもあります。

実際の鑑定では、より具体的な人の気持ちや起こってくる出来事、短期間的な状況の流れなどをみていくのに使用しています。

あくまでも占うのは「今、この時の状況や行動、気持ち」などを起点とした結果でありますので、当然占った後の行動や考え方などが変化していけば、その結果も変わっていくことになります。

そのかわり、とても緻密に具体的な部分までみていくことが可能ですので、移り変わりやすい人の気持ちや数ある選択肢の先に待ち受けている未来など、細かく読み解いていくことができます。

特に人間関係や恋愛関係のことなどには、その力をより発揮します。

「あの人の本当の気持ちはどうか」「いつごろ連絡がありそうか」などを知りたい時におおいに役に立つのです。

「ト」の占術
●カード占い全般
●ルーン占い
●ダウジング
●易
●ジオマンシー
●ダイス占い
●スクライング
●ビブリオマンシー
等々

初めて占いを学ぼうとした時には、果たしてどれから始めれば良いのか迷われる方もいらっしゃるでしょう。

これだけ多くの占術があるのですから、それも無理のないことなのかも知れません。

しかし、実は「これから始めれば大丈夫」というものがないのが占いの世界です。

それだけどの占いも、突き詰めれば突き詰めるほど奥が深いものがあるからです。

ですがあえて言うとするならば、今あなたが「1番好きな占い」を選ぶと良いのかも知れません。

または前述の説明をみて、主に「占ってみたい内容」に合わせて選ばれても良いでしょう。

●人の性質や適性、相性や運命などを占いたい
→「命」の占い

●具体的な人の気持ちや出来事、選択肢などを占いたい
→「ト」の占い

今回は、様々な占いの特徴をカテゴリー別にご紹介しましたが、これから占いを始める方、特にプロの占い師を目指される皆さんに、これだけはお伝えしておきたいと思います。

それは「占いを学び極めるのに近道はない」ということです。

東洋の占術でも西洋の占術でも、それがどのような種類のものであっても、真剣に身に着けようとするのならば、簡単で楽な道はありえないという事です。

これは占いだけではなく、どのような道を歩まれる場合でも同じなのではないかと思います。

一見遠回りのように見える道でも、一歩ずつ地道に積み上げ進んでいった者が最後には勝利を手に入れることができるのです。

ですが、かといって最初から何もかもを上手くやれる必要はありません。

最初は慣れなくても、いちどに沢山の事ができなくても良いのです。

少しずつおぼえていったことを恐れずに実践し、あなただけの占いの道をしっかりと歩んでいかれることを心よりお祈りいたしております。