今のままでは二人は平行線。でもあなたの決断で運命を動かすことも可能

あの人は好きな人を前にすると、素っ気ない態度を取ってしまいます。不思議なことに、心の中とは正反対の行動に出るのですよ。

 

まるで思春期の子どものようですが、相手を「異性である」と過剰なまでに意識した途端、そうなってしまうのです。

 

あの人も好きな人とは親しくしたいとは思っているのですが、意識せずとも冷たい態度になってしまうのでしょう。

 

心惹かれる人を目の前にしたら、一瞬で頭の中が真っ白になり、パニックに陥ります。

 

あの人はあなたの「誰にでも平等に接するところ」に魅力を感じています。性別、年齢問わず、あなたは多くの人と交流を図ろうとしているようです。

 

肩書きや立場というもので人を判断するのではなく、実際に接してみて、相手がどのような人なのかを自分の目で判断するのでしょう。

 

また、さまざまな人と親交を深めることによって、見識も広がり、あなたの魅力を高めているのです。そんな部分にあの人は良さを見出しています。

 

あの人はあなたを尊敬の眼差しで見ています。

 

素直になれない人で、思っていることと口から出てくる言葉が正反対の時があります。好きなのに嫌いだと言ってしまったり、見たいのに見たくないと言ってしまったり。

 

そのせいでこれまで何度も損な目に遭ってきたようです。それでも直らない性質、もはや諦めているようですが……。

 

そのような人なので本心は誰よりもわかり辛いでしょうが、あなたのことは「すごい人だ」と思っていますよ。

 

二人の関係が進展しない理由は、あの人が奥手だからです。それに加えて、あなたも積極的にアプローチできるタイプではないのでしょう。

 

消極的な者同士だと、仮にどんなに好き合っていたとしても、関係は進展していきづらいです。何か大きなきっかけがあるか、周囲の人に取り持ってもらうなどしないと、難しいと思います。

 

二人の場合も、お互いに好意はあるのに、相手に断られる恐怖心が先立ってしまうようです。好きな人に拒絶されるのは辛いですから……。

 

実は、あの人はあなたとの関係をもっと先へ進めたいと思っています。今よりもずっとあなたの近くにいきたいと願っているでしょう。思ってはいるのだけれど、行動に移せないだけ。

 

堂々と、誰に遠慮することなくあなたと二人きりになれる、そんな立ち位置を心の底では求めているのです。あなたを独占できるのは自分だけ……欲望が渦巻いています。

 

しかし、もし動き出して今よりも関係が悪くなってしまったら、と考えると足がすくんでしまうのですよ。

 

このままだと、二人はいつまで経っても望み通りの関係性にはなれないでしょう。二人の運命は平行線をたどり交わることがありません。

 

こうちゃく状態に陥った後は最悪の場合、自然消滅して、しまいには友人関係でいるのも難しくなると思います。

 

いつの間にかお互いに別々の道を歩み始めた二人は顔を合わせることもなくなっていき、別の人と恋をするようになります。

 

「あの頃は良かった」などと、しみじみと過去を振り返るでしょう。

 

この恋は、あなたかあの人のどちらかが勇気を出して一歩踏み出してしまえば、あっさりと叶うのです。

 

しかし、そこまでたどり着くのには、時間がかかるでしょう。二人とも思い切りよく恋に飛び込んでいくことができない性格なのですから。

 

以上のことから考えると、あなたがこの恋をどうしても叶えたいという強い気持ちを持っているのならば、決して諦めるべきではありません。

 

あなたの決断こそが二人の運命を動かすでしょう。

 

もしもあなたが決心をしてあの人に想いを打ち明けたならば、きっとあの人は受け入れてくれるでしょう。二人の想いはとうの昔に通じ合っていたのですから。

 

ただお互いに相手の想いを知らなかっただけなのです。本人に確かめることもせずに、一人で思い悩んでいた時がバカらしく思えてくるでしょう。

 

それくらいあなたとあの人は、気持ちが通じ合いさえすれば、一気に関係が進展していくのです。誰から見ても仲睦まじい恋人同士となりますよ。

 

あの人の心の中をもう少し覗いてみましょう。

 

「あなたを尊敬している」と言いましたが、それはなぜかというと、「自分にはとてもできない」と思わせられるところがあなたにはあるからのようです。

 

誰でも少なからずコンプレックスを抱えているものですが、あの人の場合、特に強い気持ちがあります。自分の中にどうしても嫌いでたまらない部分があり、何度もそこを直そうとしたけれど、いつも失敗に終わっていました。

 

「この先もずっと、こうなのだろうか」と沈み込んでいた時、あなたが現れたのです。あなたは、あの人がコンプレックスを感じ、「自分には足りない」と思っていたものを持っている人。

 

どんなに羨ましいことか、それ以来あなたを羨望の眼差しで見ているのです。