あの人との関係に変化が…。二人をよく知る人物が仲介になってくれそう

あの人があなたに抱いているのは羨望の気持ちです。

 

あなたには不器用とも思えるほどの実直さ、素直さがあります。不正を働くなど考えたこともないでしょう。曲がったことが大嫌いなのです。そういった部分が、あなたからは感じられます。

 

初対面では「融通が利かなくて鈍臭い」と少なからず思っていましたが、付き合いが深まるにつれてその印象は間違っていたのだと思い知らされたあの人。そして、いつしかあなたへのイメージががらっと変わり、短所だと思っていた面が長所に思えてきました。

 

今ではあなたが持つ純真さに目も眩むほどの輝きを見出しているのです。「自分もああなれたら……」とあなたに憧れの気持ちを抱いていますよ。

 

あの人は偽りやごまかしといったものを受け入れられない性格なのです。

 

それは、嘘で塗り固めつくり上げた「イメージ」など、ほんの些細なことで脆くも崩れ去ってしまうということを熟知しているから。相手のありのままの姿を知りたいし、また、素の自分をそのまま見てもらいたいと思っています。

 

だから、特別に「こう思われたい」というよりも、先入観や思い込みを取り払って、あなたが心の目で見て捉えた自分の姿を、その想いを大切にしてもらいたいと願っているのです。

 

たとえそれが「頑固」であるとか「面白味がない」といった、良くないものであったとしても、あなたがそう思ったのならばそれでいい。むしろその方が嬉しいとさえあの人は考えるでしょう。

 

あの人はあなたの一生懸命さに魅力を感じています。決して要領が良いとも言えないし、世渡りが上手いわけでもないあなた。しかし、だからこそ不足している部分を何とかして埋めようと必死に努力を重ねるのでしょう。

 

その姿を傍から見ると、人によっては滑稽に思えるかもしれません。同じことを何度も繰り返して無駄な労力を使っているように思える時もあるでしょう。「もうやめてしまおうか」と心が折れかけた場面も一度や二度ではない。

 

それでも、その度に思い直し、自身を奮い立たせ、足を引きずってでも前に進もうとするあなたの姿に、あの人は心惹かれているのです。

 

挫折しそうな時、あの人はいつもあなたを思い出しては踏み止まっています。

 

あの人はあなたと接することで、自分を変えられるのではないかと思っています。

 

水素と酸素から水ができるように、自分とあなたがもっと深い部分で交流し合えるようになれば、これまで知らなかったような新しいものが見られるのではないか。

 

あなたから受け取る思想、感情、温もり……。様々なものを自分の中に取り入れて、それらが内部で化学反応を起こし、思ってもいない方向に変化していく。そして知らなかった自分を発見できる。

 

こんな風に期待を抱いています。あなたにはあの人にそう感じさせるだけの「何か」があるようです。またそのためには、あなたのことをもっとよく知りたいし、自分のこともあなたに理解してもらいたいとも思っているでしょう。

 

あの人は今の二人の関係について、このままでは満足できないと思っています。

 

あなたと意見を交換し合ったり気持ちを伝え合ったりもしますが、どこか「見えない壁」のようなものを感じているのです。

 

通じ合っているようで通じ合っていない、正確に伝えたつもりが間違った方向で捉えられている、そんな感覚。歯車がきちんと噛み合わない気持ちの悪さを覚え、その違和感を解消できないかと考えを巡らせています。

 

もっとあなたの中に踏み込んでいきたい、しかし、一体どこが入口なのか、果たして道は整備されているのだろうか……。あの人の疑問は尽きるところを知りません。

 

今現在の状態では手も足も出ない、と行き詰まっているでしょう。

 

その時二人の間に起きるのは、第三者の介入です。

 

それはあなたのこともあの人のこともよく知っている人物。共通の知人であるその人のおかげで二人の関係は変化します。

 

あの人はあなたとの関係に齟齬（そご）を感じていましたが、その時を境に障害があっさりと消えるのです。

 

その人物がいわば「通訳」のような役割を果たして、あなたとあの人の気持ちの交流をスムーズにしてくれるでしょう。

 

その時から二人の心の距離は一段と近くなり、実際に接触する回数も増えていきます。

 

あの人は最終的に、あなたと深い関係になりたいという決断を下すでしょう。

 

それまでは憧れの気持ちが強くて、自分には手の届かない存在であるとあなたを見ていました。「これ以上近づけなくても、遠くからそっと見ているだけでも十分ではないか」と自分を納得させてきたのです。

 

しかし、その出来事がきっかけとなり、それは自分の本心ではないと気づかされます。気持ちがどんどん膨れ上がり、最後には溢れる想いをあなたに伝えるでしょう。

 

あなたに必要なのは、あの人に自分の気持ちばかり押し付けないことです。あなたは「こうしたい」、「こう思う」という思いが強くはっきりしているばかりに、それを胸の内に押しとどめておくことができないのでしょう。

 

感情が湧き起これば誰かに伝えたいし、相手に対して感じることがあれば指摘したい。あなたの良い部分でもありますが、度が過ぎると子どもっぽいと思われてしまいます。

 

あなたからあの人へ一方通行になるのではなく、あの人からも受け取るようにし、二人の間を自由に行き来できる状態が理想。そのためには「相手の気持ちを理解すること」を心がけてください。

 

あの人の心に耳を傾けるのです。これができれば二人は幸せへと歩んでいけるでしょう。

 

あなたが今とるべきなのは、「あの人のために何ができるか考えること」です。あの人の気持ちを慮ること、と言い換えられるでしょう。

 

何を考え、何を思い、何を必要としているのか。日常生活の中、あの人の些細な言動から読み取れるはずです。

 

注意深く観察していると、感情と行動の関連性もわかってきます。「こう思ったからこう動くのだ」ということに気づけるようになるでしょう。

 

そうしたらしめたもの。あの人が求めるものが手に取るようにわかるようになったあなたは、自然と行動に移ります。

 

そして、あの人は望むものを与えてくれるあなたに夢中になっていくに違いないのです。このあなたの決断こそが、二人の間に変化をもたらします。

 

あなたには大切なものがありますか？　それには形あるものだけではなく、目に見えないものも含まれているでしょう。

 

一つではなく両手でも持ちきれないほどたくさんあるのかもしれません。どれもこれもあなたにとっては手放せないほど大事に思っているはずです。

 

しかし、それは本当に大切なものなのでしょうか。引き出しの中にしまえる数には限りがあるように、あなたが守っていけるものにも限りがあるのです。

 

だからこそ、「これだけは」というものを見極めなくてはなりません。あれもそれもと欲張っていては、すべてが手から滑り落ちてしまい、結果、何一つ残らなかったということも。

 

さて、あの人との関係に照らし合わせてみて、思い当たることはありませんか。